植物を育てていると、「鉢上げっていつするのが正解なんだろう?」と迷う瞬間、ありませんか?
特に種まき後の苗や挿し木の植物は、鉢上げのタイミング次第でその後の育ち方が大きく変わってきます。
この記事では、初心者の方にもわかりやすく「鉢上げのベストなタイミング」と「失敗しないコツ」を解説。
最後には、見やすい「まとめ表」もご用意していますので、ぜひ参考にしてください。
鉢上げとは?簡単に言うと…

鉢上げ(はちあげ)とは、小さなポットやトレーで育てた植物を、より大きな鉢に移し替える作業のことです。
目的は、根詰まりを防ぎ、植物がさらに健康に育つ環境を整えること。
主に以下のような場面で行います:
- 種まき後、発芽してある程度育ったとき
- 挿し木や株分けした後
- 成長してポットが手狭になってきたとき
鉢上げのタイミングはいつがベスト?

1. 根が鉢底から見えてきたとき
ポットの底穴から白い根が出てきたら、鉢がいっぱいになってきた証拠です。
早めに鉢上げしましょう。
2. 本葉が2〜4枚程度になったとき
双葉のあとに本葉が数枚出てくると、根もしっかり育ち、移植に耐えられる状態になります。
3. 土の乾きが早くなってきたとき
以前よりも水やりの頻度が増えている場合、根のボリュームが増えて土が足りなくなっている可能性があります。
4. 春や秋など、気温が安定している時期
鉢上げには15〜25℃くらいの気候が最適。根が動きやすく、植物もストレスを感じにくいです。
真夏や真冬の鉢上げはなるべく避けましょう。
鉢上げを失敗しないためのポイント

- 根をなるべく崩さないように
根がまだ細く弱い段階では、根鉢(ねばち)をそのままそっと移す方が安全です。 - 一回り大きい鉢を使うのが基本
急に大きな鉢にすると水はけが悪くなり、根腐れの原因になります。
1〜2号サイズアップ程度で十分です。 - 鉢上げ直後は半日陰で管理を
環境の変化でストレスがかかりやすいため、直射日光を避け、風通しの良い場所で数日様子を見ましょう。 - 水やりは控えめにスタート
鉢上げ直後は根がまだ落ち着いていないので、過湿にならないよう注意しましょう。
よくある質問(Q&A)

Q. 鉢上げと植え替えの違いは何ですか?
A. 鉢上げは、小さなポットから成長に合わせて大きめの鉢へと移す「ステップアップの作業」です。
一方、植え替えは成長した植物の古い土を新しくしたり、根を整理する「メンテナンス的な作業」です。
Q. 鉢上げしたら枯れてしまいました。なぜですか?
A. 鉢上げのタイミングが早すぎた、根を崩しすぎた、水をやりすぎた、強い日差しに当ててしまったなど、複数の要因が考えられます。
鉢上げ後は日陰で様子を見て、水やりも控えめにすることが大切です。
Q. 鉢上げは午前と午後、どちらがいいですか?
A. 基本的には午前中の涼しい時間帯がおすすめです。
作業後に植物が新しい環境に慣れる時間がしっかり取れます。
夏場は日中を避け、夕方以降の涼しい時間帯でもOKです。
【まとめ表】鉢上げタイミングの早見表
見極めポイント | サイン | 対応方法 |
---|---|---|
根の状態 | 鉢底から根が出ている | 一回り大きな鉢に鉢上げ |
葉の成長 | 本葉が2〜4枚出た | 根がしっかりしてきた合図、鉢上げOK |
水分管理 | 土がすぐ乾く | 根詰まり気味。早めに鉢上げ |
季節 | 春・秋(気温15〜25℃) | 鉢上げに最適な時期 |
成長スピード | 生長が鈍化した場合も | 根詰まりや栄養不足の可能性あり |
まとめ|鉢上げのタイミングを見極めて、植物を元気に育てよう
鉢上げのタイミングは、「根の状態」「葉の枚数」「水の乾き具合」などを観察することで判断できます。
しっかりタイミングを見極めて行えば、植物はその後ぐんぐんと元気に育っていくはず。
ちょっとしたサインを見逃さず、あなたの植物にぴったりの環境を整えてあげましょう。
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