サボテン・多肉植物を初めて育ててみたい──
そんな園芸ビギナーにぴったりなのが、NHK「趣味の園芸ビギナーズ」シリーズの
『はじめて育てる! 多肉植物 サボテン』(監修:野里元哉・長田研)。
サボテンの基礎・水やり・日当たり・植え替え・品種図鑑まで、
“最初の一冊”として理想的な構成になっています。
書籍の基本情報まとめ(表)

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | はじめて育てる!多肉植物 サボテン |
| 著者/監修 | 野里元哉・長田研 |
| 出版社 | NHK出版(2014年) |
| 価格 | 約1,045円(税込) |
| 特徴 | 初心者向けの定番入門書、写真・図解が豊富、基礎の育て方が丁寧 |
1.サボテン初心者の「最初の疑問」を全部解決

本書が優れている点は、
“初めて育てる人がつまずくポイント”を先回りして解説していること。
たとえば──
初心者が最初に気になること
- どんなサボテンを買えばいい?
- どこに置いたら良い?
- 水はどれくらい必要?
- 日光はどれくらい当てていい?
- 冬はどう育てるの?
- 植え替えはいつ・どうやる?
本書はこれらを写真と図解でわかりやすく丁寧に説明しています。
NHKらしい「失敗しないための基礎」がしっかりまとまっており、専門書より圧倒的に読みやすい!
2.水やり・日当たり・温度管理を“初心者向け”に最適化

サボテン育成の基本は難しそうに見えて、実はシンプル。
本書では、初心者でも理解しやすいように
“季節ごとの管理ポイント”を丁寧に整理しています。
水やりの基礎
- 土が完全に乾いてからたっぷり与える
- 春・秋=生育期でよく吸水
- 真夏=根が弱りやすいので水やり控えめ
- 冬=休眠期なので断水〜控えめが基本
サボテンは乾燥に強いが「無水では死ぬ」。
“適度に乾かしつつ、成長期にはしっかり吸わせる”がポイント。
日当たりの基本
- 日光は好きだが「強光で葉焼け」の危険も
- 朝〜午前中の優しい光がベスト
- 真夏の直射日光は遮光する
温度管理の基礎
- 理想温度:15〜30℃
- 冬は最低5℃以上で枯死を防ぐ
3.図解・写真が多く“読むより見ればわかる”

初心者がつまずく原因は「本を読んでもイメージできない」こと。
本書はそこを徹底的に改良し、
- 写真
- 手順イラスト
- 図解
- ビフォー/アフター例
などを多用して、
視覚的に理解できる構成になっています。
文章が苦手でも、パラパラめくるだけで育て方がイメージできる。
4.植え替え・増やし方を“ステップ形式”で解説

本書は初心者が苦手な「植え替え」を
ステップごとに写真つきで解説。
- 植え替えのタイミング
- 必要な道具
- 根の扱い方
- 鉢の選び方
- 鉢底石の量
- 植え替え後の管理(水やり NG の理由など)
さらに増やし方(挿し木・株分け)も収録されています。
植え替え直後は“根が傷んでいる”ため、1週間ほど禁水。
ここを誤ると根腐れしやすいので超重要!
5.234種の「多肉・サボテン図鑑」つき

初心者は「どんなサボテンを育てればいいか」迷いがちですが、
本書には 234種類の多肉・サボテンが図鑑形式で紹介されています。
掲載される品種例
- 金鯱(Echinocactus grusonii)
- 兜丸(Astrophytum)
- 竜神木
- バニーカクタス
- ハオルチア・アロエ類
- コーデックス系多肉の入門種
品種ごとの基本情報(特徴・育て方のポイント)がまとまっており、
“最初の1株”を選ぶガイドとして最適です。
この図鑑の内容だけでも本の価値があるレベル。
この本はこんな人におすすめ!

| タイプ | おすすめ理由 |
|---|---|
| これからサボテンを育てたい | 初心者の疑問にすべて答えてくれる |
| 多肉初心者 | 水やりや置き場所など基礎が学べる |
| 子どもと一緒に育てたい | 図解・写真中心で理解しやすい |
| 図鑑が好き | 234種のカラフルな写真つき |
| NHKの園芸本が好き | やさしい言葉・丁寧な説明で安心 |
総評:初心者の“最初の1冊”として間違いなし
『はじめて育てる!多肉植物 サボテン』は、
- 圧倒的にわかりやすい
- 図解が豊富
- 初心者のつまずきポイントを丁寧に解説
- 価格も手ごろ
- NHKらしい誠実さと丁寧さ
がそろった、まさに入門書の決定版。
これから多肉植物やサボテンを始める人には、
“何を買うよりもまず読んでほしい一冊”です。


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