【レビュー】『サボテン全書 All about CACTUS』｜プロも愛用する圧巻の1000種サボテン図鑑

サボテンの種類をもっと深く知りたい。プロレベルの知識や世界中のサボテンを網羅した図鑑が欲しい――
そんな愛好家におすすめなのが『サボテン全書 All about CACTUS』です。
1000種以上のサボテンを大判の高画質写真で紹介し、種・亜種・交配種の分類まで丁寧に掲載した“究極のサボテン図鑑”。

本格的な育種家やコレクターからも高く評価される本書の魅力を、要点をわかりやすくレビューします。
サボテンを体系的に学びたい人、造形美を写真で存分に楽しみたい人は必見です。

---

書籍情報

項目	内容
書名	サボテン全書 All about CACTUS
著者	パワポン・スパナンタナーノン
出版社	グラフィック社
発行年	2018年
価格	紙版 4,950円（税込）／Kindle版 4,455円（税込）
特徴	1000点超のサボテンを網羅した大判図鑑。種・亜種・交配種の分類が明確で、写真のクオリティも圧巻。

---

1. サボテン図鑑の決定版ともいえる一冊

『サボテン全書 All about CACTUS』は、世界中のサボテンを1000点以上収録した圧倒的なスケールの図鑑。
A4変形の大型本に高精細な写真が満載で、プロの生産者や上級コレクターの参考書としても知られています。

書籍の約9割が写真ページで構成されており、黒背景に浮かび上がるサボテンの質感・刺・花のディテールはまさに芸術品。
各ページには英名・学名・分類情報が添えられており、「サボテン 図鑑」や「サボテン 種類」を調べたい人には理想的な資料です。

---

2. 書籍構成と内容の特徴

主な構成

黒背景で撮影されたサボテン写真は立体感があり、刺の透明感や花の陰影まで再現。まるでアートブックのような迫力です。

---

3. この本の魅力 ― “図鑑＋芸術書”としての完成度

本書は、ただの植物図鑑ではなく「サボテン写真集」としても楽しめる一冊。
それぞれのページは、芸術的な照明で撮影された造形美が際立ち、
同属内での比較もしやすく、分類の理解にも役立ちます。

特徴まとめ

交配種のページでは、親株とハイブリッド個体の違いを並べて掲載。
“交配による多様性”を理解したい方にも最適です。

リンク

---

4. 読者層と活用シーン

この図鑑は中〜上級者・コレクター・研究者向けです。
初心者が読むには専門用語や学術的記載が多いですが、
写真を眺めるだけでも十分に楽しめます。

こんな人におすすめ

著者のパワポン氏は、アジアのサボテン界でも有名なブリーダー。
自身の栽培経験に基づく記述が多く、現場感のあるリアルな内容です。

---

5. 図鑑としての価値と注意点

長所	注意点
1000種以上のサボテンを網羅した圧倒的な情報量	和名表記がないため、日本語名だけ知っていると探しにくい
写真の質が極めて高く、学術資料としても価値あり	最新分類には未対応の部分がある
種・亜種・交配種の分類が正確で比較しやすい	価格がやや高め（専門書価格）

収録されていない新分類や最近発見された種はありますが、
“2010年代までの世界のサボテン”を体系的に網羅した内容としては依然トップクラスです。

---

6. まとめ｜本格的にサボテンを極めたい人の必携図鑑

『サボテン全書 All about CACTUS』は、
「サボテンのすべてを一冊で俯瞰したい」という愛好家の願いを叶える図鑑。
学術的にも美的にも完成度が高く、研究資料としても、コレクションとしても楽しめます。

初心者向けというよりは、
「もっと深く知りたい」「世界のサボテンを体系的に見たい」という人にぴったりの一冊です。

---

まとめのポイント