モンステラ・デリシオサは、大きな切れ込みのある葉と独特の存在感で人気の高い観葉植物です。
この記事では、その魅力・育て方・よくあるトラブル・管理のコツを、園芸ビギナーにも分かりやすく解説します。
モンステラ・デリシオサとは?

項目 | 内容 |
---|---|
学名 | Monstera deliciosa |
和名 | ホウライショウ(鳳来蕉) |
分類 | サトイモ科 モンステラ属 |
原産地 | 中南米(メキシコ〜パナマ)の熱帯雨林 |
特徴 | 葉に深い切れ込みや穴が入るユニークな姿 |
耐陰性 | 高い(室内でも育てやすい) |
成長速度 | やや速い |
モンステラは“モンスターのように大きな葉”を意味するラテン語に由来し、力強く成長する姿にぴったりの名前。
とくに“デリシオサ”種は、成熟すると果実をつけることがあり、「美味(deliciosa)」という意味も含まれています。
モンステラの魅力とは?

1. 切れ込み葉のインパクト
大きく育つと、葉に深い切れ込みや自然な穴が入り、インテリアとして抜群の存在感を放ちます。
2. 耐陰性・耐乾性に優れる
直射日光を嫌い、明るい日陰でよく育つため、室内グリーンとして非常に優秀。
多少の乾燥にも耐えるため、水やりに神経質にならなくてもOKです。
3. 空気浄化効果も
NASAの研究でも、空気中の有害物質を除去する効果があるとされており、健康志向のインテリアとしても注目されています。
モンステラ・デリシオサの育て方ガイド

置き場所
- 室内の明るい日陰がベスト(レース越しの光が理想)
- 冬は10℃以上をキープ(寒さに弱いため注意)
水やり
季節 | 頻度 |
---|---|
春〜秋 | 土が乾いたらたっぷり |
冬 | 土が乾いて数日後に控えめ |
- 受け皿に溜まった水は必ず捨てること
- 葉水(霧吹き)も効果的。乾燥を防ぎ病害虫予防にも
肥料
- 成長期(5〜9月)に緩効性肥料または液体肥料を月1〜2回
- 冬場は無理に与えない
植え替え
- 1〜2年に一度、ひと回り大きな鉢に植え替え
- 根詰まりを防ぐことで、葉の展開がスムーズに
よくあるトラブルと対処法

症状 | 原因 | 対処法 |
---|---|---|
葉が黄色くなる | 根腐れ、水のやりすぎ | 土を乾かし、根の確認 |
葉がしおれる | 乾燥、水切れ | たっぷり水やり+葉水 |
葉に黒い斑点 | 直射日光で葉焼け | 半日陰に移動 |
虫がつく | ハダニ・カイガラムシなど | 葉を拭き取る/薬剤で駆除 |
増やし方|挿し木で簡単に

モンステラは茎の節から気根が出ている部分をカットし、挿し木で増やすことが可能です。
- 気根がついている節を選んでカット
- 水挿し or 清潔な土に植える
- 明るく風通しの良い場所に置く
- 1ヶ月ほどで発根し、新芽が出始める
よくある質問(FAQ)

Q. 葉に穴が開かないのはなぜ?
→ 若い株や光量不足が原因です。大株に育てるか、明るい場所で管理を。
Q. つるが伸びすぎたらどうすれば?
→ 剪定してコンパクトに。切った部分で増やすこともできます。
Q. 実は本当に食べられる?
→ デリシオサの実は熟すとバナナ+パイナップル風の味。
ただし未熟果はシュウ酸カルシウムを含み、刺激が強いため食用には注意が必要です。
モンステラはインテリアグリーンの王様
インテリア性の高さと育てやすさを兼ね備えたモンステラ・デリシオサは、初心者にもおすすめの観葉植物。
空間に南国の雰囲気を添えてくれる頼れる存在です。
正しい育て方を覚えて、長く楽しみましょう。
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