観葉植物の世話で一番身近な作業といえば「水やり」ですよね。
しかし、水やりの“水温”まで意識している方は意外と少ないのではないでしょうか?
実は、冷たい水は観葉植物にとってストレスになることもあるのです。
今回は「観葉植物に冷たい水を与える影響」について、豆知識も交えながら詳しく解説します。
冷たい水が観葉植物に与える3つの悪影響

1. 根へのダメージ
観葉植物の根は非常にデリケートです。
冷たい水を突然与えると、根がショックを受けて吸水機能が低下する恐れがあります。
これは「水温ショック」と呼ばれ、特に室温との温度差が大きいと起こりやすいです。
2. 成長の停滞
根がダメージを受けると、栄養や水分の吸収効率が落ちます。
その結果、葉が黄色くなったり、成長が止まったりといったトラブルに繋がることも。
3. 土壌温度の低下
冷水は鉢の中の温度を急激に下げてしまいます。
この状態が続くと、根腐れのリスクが高まったり、土中の微生物の活動が鈍ってしまうこともあります。
適切な水温はどれくらい?

理想的な水温は15~25℃程度とされています。
つまり、常温の水(室温と同じくらい)がベストです。
冬場など、水道水が冷たすぎると感じた場合は、少し置いておいて常温に戻してから与えるのがおすすめです。
冷たい水と常温の水の違いを比較!

項目 | 冷たい水(10℃以下) | 常温の水(15〜25℃) |
---|---|---|
根への影響 | 水温ショックで吸水力が低下する | 負担が少なくスムーズに吸収される |
成長への影響 | 成長が止まる・葉が黄色くなる場合も | 健康的な成長をサポート |
土への影響 | 土壌温度が下がり微生物の働きも鈍る | 適度な温度を保ちやすい |
冬場のリスク | 根腐れや枯れの原因に | 安定した管理が可能 |
ワンポイント豆知識:熱帯原産の植物は特に注意!

多くの観葉植物は、モンステラやパキラなど熱帯・亜熱帯地方の原産です。
こうした植物は冷水への耐性が低いため、冷たい水を与えると特にストレスを感じやすくなります。
冷たい水を与えてしまったときの対処法

もし冷たい水を与えてしまった場合は、以下のようなケアをしてみてください
- 植物を暖かい室内(直射日光は避ける)に移す
- 水はけのよい土で根腐れを予防する
- 数日は水やりを控え、回復を見守る
よくある質問(FAQ)

Q. 冬に水道水が冷たすぎるんですが、そのまま使って大丈夫ですか?
A. そのまま使うのは避けましょう。
水道水が10℃以下になるような時期は、冷たすぎて根にダメージを与える可能性があります。
コップなどに汲んで数時間室内に置いておくと常温になりますので、それから与えるのが理想です。
Q. 手元にぬるま湯しかないけど、それでも水やりして大丈夫?
A. お湯はNGです!
触って「ちょっと温かい」と感じる程度でも、植物にとっては高温すぎることがあります。
人肌より熱いと根を傷めるリスクがあるため、できるだけ常温の水を使いましょう。
Q. 夏場の暑い日に冷たい水を与えるのは問題ないですか?
A. 暑い日でもキンキンに冷えた水は避けましょう。
気温が高くても、急激な温度差は植物のストレスになります。
夏でも、冷蔵庫から出したばかりの水などは使わず、常温の水を使ってください。
Q. 氷を鉢に置いて水やり代わりにするのってアリですか?
A. 基本的にナシです。
一部の多肉植物では見かける方法ですが、観葉植物では土や根が冷えすぎてしまうため逆効果になります。
普通に常温の水で水やりをしましょう。
まとめ|水やりは「温度」も大事!
観葉植物の健康を保つためには、「量」や「頻度」だけでなく、水の温度にも気を配ることが大切です。
冷たい水はNG。常温の水を与えるように意識してみましょう。
ちょっとした心がけで、植物の元気がぐんと変わるはずですよ。
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