見た目はまるでミニチュアのバオバブ、花は南国のような鮮やかさ——
そんな不思議な魅力を持つのが「アデニウム(砂漠のバラ)」です。
乾燥地原産ながら、日本でも鉢植えや盆栽仕立てで人気の高いこの植物は、コーデックス(塊根植物)ファンや初心者にもおすすめ。
この記事では、アデニウムの特徴や基本の育て方、花を咲かせるためのポイントまで、わかりやすく解説します。
アデニウムとは?|原産地と名前の由来

アデニウム(Adenium)はアフリカ東部〜アラビア半島を原産とするキョウチクトウ科の植物。
乾燥地に適応した独特の塊根(コーデックス)と、赤やピンク、白など華やかな花を咲かせることで「砂漠のバラ」とも呼ばれます。
和名では「キョウチクトウカ」などとも記されることがあります。
項目 | 内容 |
---|---|
学名 | Adenium obesum(アデニウム・オベスム) |
属名 | Adenium(アデニウム属) |
科名 | Apocynaceae(キョウチクトウ科) |
和名 | 砂漠のバラ(デザートローズ)、アデニウム、キョウチクトウカ |
原産地 | アフリカ東部(ケニア、タンザニア、ウガンダ)~アラビア半島 |
形態 | 多年草・低木/塊根植物(コーデックス) |
草丈 | 鉢植えで20〜80cm、原産地では2m以上に成長することも |
開花時期 | 春〜秋(品種や栽培環境によって異なる) |
花色 | ピンク、赤、白、複色など多彩 |
耐寒性 | 弱い(10℃以下で落葉・休眠) |
耐暑性 | 強い(高温・乾燥に非常に強い) |
特徴 | 根元が肥大した塊根、南国のような華やかな花、盆栽仕立てでも楽しめる |
アデニウムの魅力|観賞価値が高い理由

特徴 | 魅力 |
---|---|
塊根(コーデックス) | 根元がぷっくり膨らんだユニークな樹形 |
花 | 南国風の鮮やかな花。春〜秋に開花しやすい |
乾燥に強い | 水やり頻度が少なく管理しやすい |
鉢植えに向く | 小型でベランダ栽培や盆栽仕立ても可能 |
育て方|基本の管理方法

日当たり
日光を好みます。春〜秋は屋外の直射日光下で育てましょう。
冬は室内の日当たりのよい場所へ。
水やり
・春〜秋(生育期):土が乾いて2〜3日後にたっぷり
・冬(休眠期):断水または月1回以下に控える
水のやりすぎは根腐れの原因に。
塊根植物は「乾かし気味」が基本です。
土と鉢
・水はけのよい多肉植物用土を使用
・素焼き鉢や通気性の良い鉢が最適
花を咲かせるコツ

- 光量確保:日光不足は花付きに大きく影響
- 肥料:春と秋に緩効性肥料か、液体肥料を月1〜2回
- 剪定:芽吹き前(春先)に徒長した枝をカットすることで分枝を促進
冬越し対策|寒さに注意!

アデニウムは寒さに弱く、10℃以下で落葉・休眠します。
・最低気温が15℃を下回ったら屋内へ
・加温設備がない場合、断水+保温材で休眠モードに入れることも可
よくあるトラブルと対処法

症状 | 原因 | 対処法 |
---|---|---|
葉が落ちる | 低温 or 水切れ or 水のやりすぎ | 原因に応じて環境を見直す |
茎が柔らかくなる | 根腐れの可能性 | 早めに鉢から出して乾燥させる or 植え替え |
花が咲かない | 日光不足・肥料不足 | 置き場所と施肥を見直す |
まとめ|アデニウムの育成ポイント
- 日当たりと風通しのよい場所で管理
- 水やりは「乾いてから」が鉄則
- 冬は10℃以上をキープして休眠対策
- 花を咲かせたいなら光+剪定+肥料の3点セット!
「アデニウムは水やりが少なくてOK。管理に慣れていない方でも始めやすい塊根植物です。」
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